1年経ちました

ケニアに赴任して1年が経ちました。

もうすっかりケニアに慣れ親しんで、

ケニアでの日常が、違和感なく自分の物になっています。

先月エチオピアから帰ってきたとき、

空港で英語とスワヒリ語を混ぜたShengと呼ばれるケニア人が話す言葉を聞いて、
ほっとしたのを覚えています。

これまで、海外から日本に帰ってきてほっとした覚えはないので、不思議な感じです。

ケニアが自分のHomeになってしまったのかな。

でもね、思うんだ。

この2年間って、ゆめなんだろうなって。

ケニア人とのしつこい交渉も、

汚職だらけの職場も、

ナイロビの渋滞も、

街を我が物顔で走るマタツも、

アフリカンビートの音楽もダンスも、

アフリカの広くて青い青い空も

照りつけるような太陽の日差しも

大自然の風景も、

みーんな、1年後は、ゆめになってるんだろうなって。


2年後無事に日本に帰ってくると誓って、

成田から飛び立ったのが、ついこの間のようです。

未知の世界でも、飛び込んでしまえば、なんとかなるものですね。

目の前の道がどうなってるか分からない。

そこで悩んでも仕方がなくって、前を見て一歩ずつ進んでいくしかないんだけどね。

でも、なぜか悩んじゃうんですよね。

先の道が暗いから、手探り状態で、ちょっと右に行ったり左に行ったりするかもしれません。

暗くて見えてないけれど、

そんな感じで歩いていって、

突然、目の前の道が光で照らされたとき、

ああ、この道で良かったなと思えれば良いのです。 って思います。

そのときに見る風景は、10年前のとも、4年前のとも、1年前にイメージしてたのとも違うかもしれないけど、

それが、自分の、自分だけの風景。

来年の今頃見る風景はどんなんだろうね。